年下くんとの水曜日。【完】

朱音も微笑んだ。


「確かにわたしは泣きましたけど、今は須崎とうまくやっているので。」


「ああ、さっきのが須崎くん?」


「はい、そうです。優しいんですよ。」


朱音の笑顔は嬉しそうだった。



「あ、あと…」


朱音は不意に、カバンの中から本を取り出した。