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「あっ…」


氷暮と朱音は、思わず声を出した。


放課後、氷暮は先生を探すために2年の廊下に来ていたのだった。



朱音は須崎と一緒にいる。


「…須崎、下で待っててくれる?」


朱音が小さく、須崎に言った。


須崎は指を丸めてokサインを作ると、

さっさと階段を降りて行ってしまった。



「………。」


気まずい沈黙が流れた。