「はっ!?何でそっからそうなるの!?」


須崎は律儀にツッコミながら

戸惑ったように朱音の背中に手を回した。


朱音と須崎の身長なら、須崎は朱音の頭の上に顎を置けた。



「だって…なんでそんなに、当てちゃうのよぉっ!」


朱音は泣きじゃくっている。


須崎は困ったように笑った。


「だって…ずっと岡野のこと見てたし…」


「へ…?」