───


須崎に電話をすると、分かっていたかのように待ち合わせ場所を告げられた。


朱音は走って、そこに向かった。



そこは、公園だった。


ベンチにぼーっと座っている須崎を見た瞬間、

朱音は駆け寄った。



「岡野…」


須崎が立ち上がった。


もう関係ない。


朱音はその胸に飛び込んだ。


「須崎の馬鹿ぁ…」


朱音は嗚咽混じりで呟いた。