年下くんとの水曜日。【完】

───


ガラッ


またドアが開いて驚いた。


氷暮は辞書比べに飽きたのか

すでに本を読んでいた。



「…どうしたの?」


氷暮が呟くと、息を切らしていた空人は深呼吸をした。



「あのっ…」


空人は氷暮に駆け寄る。


目がとても真剣だった。



「もう一度…言わせてください…」


「え…?」