年下くんとの水曜日。【完】

「ごめんね…でも、もう俺は…」


朱音はぐいっと、空人の胸を押した。


空人が言葉を止める。



「もう言わないで……その代わり…」


朱音は空人を見上げ、精一杯、笑った。




「ずっと、幼なじみでいてね?」




空人は朱音の目からこぼれ落ちた涙をすくいながら、笑った。


「もちろんだよ。」