「ん、何?」


空人は靴を履き替えて

優しく微笑んでいた。




「わたしって…空人の、何…?」




空人が戸惑ったように目を見開いていた。


それを見ても、朱音は前のように誤魔化したりしなかった。



早く答えを聞いてしまいたい。



「朱音は……」


空人が口を開いた。