年下くんとの水曜日。【完】

「アハッ、そう見えたー?」


まだ笑いながら質問を投げる。


空人は困ったように答えた。


「…違うんスか?」


氷暮は一旦笑うのをやめて、微笑んだ。



「違うよ。あれは兄。」



─兄─



「はぁ…」


空人は思わず息を吐いた。