年下くんとの水曜日。【完】

「ホントだっ…!先輩すげぇっ!!」


それを見て、氷暮はクスリと笑った。


「ね、面白いでしょ?まあ、本からの受け売りなんだけど。」


「いや、すごいっスよ、先輩。…あ。」


空人は時計を見て、顔をしかめた。


「そろそろ朱音と待ち合わせの時間だ…」


氷暮はそれを聞いて、やはり悲しい気持ちになる。


(やっぱり約束してたんじゃん…)