年下くんとの水曜日。【完】

「でも……」


「そうだ。」


空人は氷暮の言葉をさえぎるように笑った。


「誕プレ、めっちゃ喜んでましたよ。」


氷暮はすぐに思い至った。


「あぁ、あの本ね。それは良かった。」


「あとはネックレスもあげました。」


空人の嬉しそうな顔に、氷暮は動きを止めた。



(ネックレス……彼氏が、彼女に、か…)