年下くんとの水曜日。【完】

だが───


唐突に、ドアが開く音がした。


先生が声をかけにくるにしてはずいぶん早い。


だが生徒はこの日来ない。


来るとすれば゙──



「あ、氷暮先輩。」



氷暮はドアを振り返った。


そこには、見慣れた姿…─


空人の姿があった。