年下くんとの水曜日。【完】

「違うよ、ゲーセンで取ってもらっただけ。」


朱音はそれを言って、すぐに後悔した。


「あんたら2人でゲーセン行ったの?」


「まさかさ…付き合ってる、とか?」



「違っ…」


「いや、気分転換に俺がナンパしただけ。」



朱音の否定する声に被せるように、須崎の声が響いた。


「ナンパって…」


「岡野さん大変だったでしょー?」


「そういうのは断んなきゃ。」


女子たちは一層盛り上がった。