──昼休み


朱音は給食を食べ終わるとすぐに隣のクラスに向かった。


「空人っ!」


小さく呼んでも、空人は気づいて来てくれた。



何か袋を持っている。


朱音はドキンとした。


それは嬉しさと不安の入り交じったものだった。



「朱音、はい、誕生日プレゼント。」


空人は案の定、その袋を朱音に渡した。


朱音は微笑んでそれを受け取った。