「何が言いたいのよ。」


朱音は須崎を見つめた。


「別にー?まあいいや。」


須崎は笑うと、他の男子のグループに混じってしまった。



(空人…今日は一緒にいてくれるよね…?)



朱音は掴んだ教科書を、強く握った。