──水曜日


「誕生日おめでとう。」


「…須崎に言われても嬉しくない。」



朱音は朝イチで須崎の顔を見て、顔をしかめた。


それを見て、須崎は笑った。


「別にいいじゃん。」


朱音は肩をすくめて、席についた。



「…ねぇ。」


朱音が座っても、須崎はついてきていた。


隣が自分の席だからだ。


「何よ。」



「樋口とうまくいってないでしょ。」



朱音は手を止めた。


須崎をにらむ。