氷暮はしぶしぶ、といった風にそこに座った。
椅子に横向きに腰かければ
木村と向かい合わせになった。
氷暮がカバンを机の上に置くと同時に、
木村が口を開いた。
「話したんだよ、朱音って子と。」
それはもう、友達に愚痴を言うような顔だった。
「そしたら笑顔でさ、「はじめまして。」って言ってきたの。空人くんの彼女、って面してさ。
全然いい子には見えなかったよ?裏表、絶対ある子だよね。」
氷暮はそっと、木村を感心していた。
椅子に横向きに腰かければ
木村と向かい合わせになった。
氷暮がカバンを机の上に置くと同時に、
木村が口を開いた。
「話したんだよ、朱音って子と。」
それはもう、友達に愚痴を言うような顔だった。
「そしたら笑顔でさ、「はじめまして。」って言ってきたの。空人くんの彼女、って面してさ。
全然いい子には見えなかったよ?裏表、絶対ある子だよね。」
氷暮はそっと、木村を感心していた。


