年下くんとの水曜日。【完】

──


(空人…なんでそんなに氷暮さんを見ているの…?こっち向いてよ…)


空人がいつまでも氷暮を見ているから、

朱音は泣きたい気持ちになった。



「ねえ、空人…」


そう思っていたら、不意に訊いていた。


(もう後戻りはできない…須崎に応援してもらったし…)


「ん?」


空人は朱音を見た。


朱音は空人をじーっと見た。