年下くんとの水曜日。【完】

──


一方そのころ、氷暮と空人は公園にいた。


2人で並んでブランコに腰かけている。



「…実は俺、訊きたいことがあって…」


空人がそう切り出した。


「何その改まった言い方。」


氷暮は首をかしげた。


「あの…」


空人が決意を固めたように、氷暮を見た。



「氷暮先輩は、なんで東先生と知り合いだったんですか?
なんで…病院が苦手なんですか?」