年下くんとの水曜日。【完】

─昼休み


いつも通りすることがない氷暮は、机で本を読んでいた。


クラスの男子は外に遊びに行ったため、女子のグループがいくつかいた。



「でさー、ホントにいいんだって!空人くん!!」


不意に聞こえた木村さんの声が、氷暮のアンテナに引っ掛かった。

文字を追う目が止まる。


「なんかねー無邪気なんだよー。邪気がない!」


木村さんの話で、周りはドッと盛り上がった。


(3年に人気あんだ…)


氷暮はまた、文字を追い始めた。