「ふーん…まあいいや。この後どこ行きたい?鬱憤晴らしに安かったらおごってやる。」


須崎は得意気に笑った。


頬杖をついているし顔もなくはないから、

やけにかっこよく見えるのは秘密である。


「安かったら、なんだ。…まあ…ゲーセンとかがいいな。うん、そうだよ。何か取って。」


朱音は空人の件は諦めて、この時間を有意義に使おうと決めた。



すると須崎は、意外そうな顔をした。


「へえ…岡野ってゲーセンとか行くんだ?なんか意外。」