年下くんとの水曜日。【完】

そしてまた、氷暮は空を見た。


(そういえば…わたしがおすすめしたあの本…空がたくさん出てくる本だったな…)


氷暮はノートに、雲をかき始めた。


わりと絵は得意なほうだった。


(たしか…猫っぽい女の子とわりとフツーな男子の恋…)


氷暮はかいた空のとなりに、女の子をかき始めた。


(てかあれ…女子向けの本なんだけど…あいつ読んでんの?)


氷暮は本当に、ため息をつきたい気分になった。


氷暮がかいた女の子が、無邪気に笑っていた。

昨日の彼に似ていた気がした。