すると須坂はニヤリと笑った。



「となりのクラスの樋口くんから。」


(空人め…今度会ったら言ってやろう…)


朱音はため息をついた。



「で、どうよ?また樋口と帰るわけ?たまには気分転換にどうよ。」


「い、や。絶対に須崎となんか帰らない。1人で帰りなさいよ。」


「ひでーな岡野。まあいいや。放課後にもう1回聞いてやるよ。」


須崎がくるりと背中を向けたため、朱音はその背中に言った。



「どーせ答え一緒だよ?」