氷暮はこっそりため息をついた。


まあ、あいつが氷暮を取り巻こうとしているのは見え見えだったが。



朝学活が終わり、1時間目が始まった。


氷暮はふと、窓の外に目を向けた。


青い空が広がっていた。


(そういえば昨日の人…空人って言ったっけ…)


そこで氷暮はハッとして、ノートにシャーペンでぐるぐると丸を書いた。


(違う違う…!なんであいつが…)