年下くんとの水曜日。【完】

「大分落ち着いて、今日退院できるんです。」


空人は笑った。


嬉しそうなその顔に、氷暮はなぜか胸がズキンと痛むのを感じた。


また、2人の映像が流れる。


「そっか…よかったね。」


「…はい。あ、俺朱音迎えに行かないといけないんスよ。だからもう行かないと…」


空人はまた、立ち上がった。


「え?なら来なくてもよかったんじゃないの…?」