「氷遊くん、氷暮ちゃん。」


2人が並んで廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。


2人は振り向く。


そうして顔を並べてみれば、よく似ていることがわかる。

特に目元が。


「東先生…お久しぶりです。あの時はありがとうございました。」


氷遊は用意されたセリフを、淡々と呟いた。


東はまた微笑む。


「いや。君たちも元気そうでよかったよ。」