年下くんとの水曜日。【完】

氷暮が荷物をまとめると同時に、ドアが開いた。



鬱陶しいくらいに目にかかっている前髪と、黒く太めのフレームのメガネ。


「氷遊…普通に来ないでよ。」


氷暮の言葉に、空人は耳を傾けた。



(見た感じ…高校生、か?まさか…氷暮先輩の彼氏?)



「いいから、帰るぞ。」


氷遊は氷暮の腕を掴む。


「はいはい。じゃあね、空人。朱音ちゃん、お大事に。」


「あ、はい…」


「ありがとうございました。」


2人が呟いたのを背に、氷暮は病室を去った。