─翌日


登校時間と定められている時間ぴったりに、氷暮は登校した。


基本、友達は少ないから早く来ても読書をするしかないのだ。


しかも、他の女子になんか言われるし。



氷暮が教室に入っても、特別空気が変わるわけではなかった。


「氷」というあだ名がつけられていても、

特に何かをしてくるわけではないのだから、

空気と同じように扱われているのだ。


氷暮は、窓側列の一番後ろの席に座った。