魔法の帽子



雅人は不思議そうな顔をしてたけど、すんなり来てくれた。


そして、あたし目線までしゃがんでくれた。


手を伸ばせば届くかな。


あたしは、雅人の制服のポロシャツに手をかけて、ボタンをハイスピードで開けていった。


「なっ!瑠美!?なにして……」


「うるさい、ちょっと黙ってて」


「てええぇ!?瑠美さん、こんなとこで何するつもりすかよ!?エッチですか、破廉恥っすよ」


「うるさあああい!ヌマは黙れ!」


「俺、ヌドだし……」


あたし以外のみんな(魔遊を除く)は顔をこれほどまでかというくらい顔を真っ赤に染めていた。