魔法の帽子



「とりあえず、さっきの言い合いのことは、ひとまず置いとくっす!そんで、今は瑠美さんの怪我の方が一大事っす!」


「怪我?」


あたし、怪我なんかしてたっけ?


すると、雅人があたしに近づいてきて、あたしの足に触れた。


「痛っ!?」


「お前の足、あれに潰されてたんだ。かなり、腫れてるはずだ」


『あれ』と、いうのは、倒れて、辺りにガラスが飛び散ってしまっている食器棚。