魔法の帽子



雅人は壁に偉そうにもたれ掛かっていて、ヌマさんは、手をくんで堂々と立っている。


何コレ。


あなたがたは、何をされてるんだ?


つか、なぜ、ここにいる。


「雅人、なんでいるの?ヌマさんも………、さっき、あんなに怒ってたのに」


「なんでって……、そりゃあ……」


「心配になったからっすよ!!」


雅人の言葉にうまい具合にヌドが合わせる。


おかげで雅人はイライラが半端ない。


暴れだしそうだ、こいつ。