魔法の帽子



あ……そういえば、あたし、さっきまで悪魔払いしてたんだっけ。


あの悪魔、退治してないけどどうなったんだろ……


全然、見当たらないけど。


あれ?そういえば………


「魔遊!!怪我してない!?」


あたしが魔遊に飛び掛かって問い掛けると、魔遊は急に泣きそうな顔になった。


「あたしは、怪我なにもない。」


「そっかあ、よかった!!」


「よくねえよ」


………え?


声のしたほうを振り向くと、ずいぶん前に喧嘩した、雅人達がいた。