「冷静ですね。」 「ジタバタしたってな。結果は変わらないだろ?」 「まぁ、そうですね。」 ソイツは歯切れ悪く答えた。 「で、俺は今すぐあの世逝きか?」 「いえ、あと四時間ほどありますよ。」 黒い手帳を開いて、死神は言う。 四時間…… そんな短い時間で何が出来るんだ。 「何にも出来ないな。」 自嘲気味に笑うと、傍らに立つ死神は申し訳無さそうな顔をした。