ゆびきり

彼女は、やって来た俺の同級生に笑顔で挨拶をしている。

人見知りしない人懐っこさが、沢山ある君のいい所の一つだと俺は思う。


「何、彼女?」

「まぁ。」

「へぇ、あんたにも彼女出来るんだ?めっちゃ可愛いし!」

「え?そんな事ないですっ!!」

「うるせぇよ!失礼だろ、俺に!」

「あはは。かわんないねー!」

「お前もな。」


久しぶりに会った友達と、当時の様に冗談混じりで話す。

隣で会話を聞きながら、君も笑ってる。


「そうだ、今度みんなで集まろって話し出てるんだけど、どう?」

「おー、いいじゃん!久しぶりに会いたい。皆とゆっくり話してーなぁ。」

「親父臭いよ?」

「うるせぇよ!マジお前ウザい!」

「酷っ!女の子をど突くなんて!」


軽く肩を突いただけなのに、大袈裟に肩を撫でながら抗議してきた。

そんな風に話をしていると、君が俺の腕をぐいっと引っ張った。


「ん?」

「…おみくじ。」

「あー、悪い。俺、そろそろ行くわ!また連絡して?」

「了解!良かったら彼女さんも、今度一緒に来てね?みんな恋人連れて来るみたいだし!」

「あ、はい。」


一瞬、戸惑いをみせた君は、直ぐに笑顔でそう答えていた。


「じゃ、またね!」

「おー、またな!」


彼女を放置してしまっていた事に気づき、同級生と手を振り別れた。