小学校の時から、俺は弱かった。
顔の良さだけで生きてきた
友達にいじめられると、
どっからともなくお姉がやって来て友達をブン殴る
あの足音 ブタなお姉が走ると地響きする
いつもいじめられていても地響きが近づいてくると、いじめてた友達はスッと居なくなる
隠れているのだ。
そもそもいじめの原因はお姉だった
『お前のねーちゃんブス・ブタ・2拍子そろってるな』そんな事で俺はいじめの的にされた
だけど俺の顔のお陰で女子には人気者で助けてくれる
そんなある日運動会の時
お姉がビリでドタドタ走っている時…いじめの矛先が俺にむいた
「どうにかしろよ。あのねーちゃん。しないと殴るからな」
ドスドス…ドスドスなんか地響きがこっちに近づいてきているような…そう思った時には、お姉の拳が友達の頬を貫いた。
KO!
お姉は無言のままコースへ戻って行った
それからお姉のあだ名は3拍子へと変わった。
そんな事が中学2年迄続いた
お姉が卒業した時
最高に嬉しかった
解放される
いじめはピタリとおさまった
そして俺は誓った
中学卒業したら、出来るだけ離れた場所にある高校へ行こう
知ってる奴が居ないところで青春をやり直そう
そのためには、お姉の存在を隠し通さなければ
バレたら…考えるのも恐ろしい。