あたしの言葉で一瞬空気が冷たくなった…

でも、優馬が

「質問変えるけど、

楓ちゃんは、何処から来たの?

この辺じゃないよね?
俺らの事知らなかったって事は。

それと何でここ蘭条にきたの?」

「あたしが住んでたのは、N市から来た。
「「…っ!」」

何?どうかした?N市に知ってるやついるの?」

優馬と壱己が明らかに動揺してた…。

「何でもないよ?だよな?」

「ぁあ。」


「そ?
それであたしがここを選んだのは、

この時期の転入だから転入先がなかなかみつからなかったから。

あと知り合いがいたから。

ただそれだけ。

もう聞くことない?あたし行くから。」

「うん。」

「じゃあ行くから。

もう一回言うけど。二度と関わらないで。」

「ねぇ何でそんなに…。楓、僕たち関わっちゃだめなの?」

ズキッ 
「日向。ごめんね?」

そう言って、立ち上がった。が?

「ガチャッ「待てっ!行くな。ひとつだけききてぇーことがある。」」

と、壱己が珍しく叫んだ。

「?」

「桜蓮って知らねぇか?」

ビクッ あたしは、静かに

「どっかで名前聞いた事あるかも知れない…でも、名前しか知らないよ。」

「そうか、引き止めて悪かった。」

「じゃあね。」