───────────……… 「…留学?」 わたしはグッと心臓を握られたようだった。 眉を下げて頷く優ちゃん。 海外に行くらしい。 それは優ちゃんの昔からの夢だった。 「いつ、行くの…?」 「一週間後」 嘘、でしょう? あと一週間しかないの? どうして話してくれなかったの? 信じられなかったし、信じたくなかった。 夢なんじゃないかと思った。