「…もう、優ちゃんには会えないよ…」




わたしは優ちゃんの手をよけた。


「…なんで?」




「…会えないよ。」




そう。
五年前もこうして泣けば良かった。



馬鹿みたいに強がって笑って
本当は泣いてたのに。



優ちゃんにはそんなのバレていたのに。