「…比菜ちゃん?」




だめだよ。
わたしにはわからない。


教えてくれない優ちゃんがわからない。




「…どうして、」




優ちゃんを見るわたしの目はぼやけてる。





「どうして弾かないの?優ちゃんに弾けない曲はないでしょ?」




優ちゃんは悲しそうに笑った。