魔王ルシファーと九尾の恋(上)

「ベッド借りるー…っと、ねみぃ……」
無断でベッドに寝転がる冬夜に呆気を取られる黒崎。
暫くして状況を理解した黒崎はベッドに近付き、冬夜から布団を取り上げた。
「俺の許可無しでベッドで寝るとはいい度胸だな?」
「ん……別に良いじゃん、引っ越しの手伝いで疲れてんだよー…」
ぐいぐいと布団を引っ張る冬夜。
その力はとても強かったらしく、黒崎が手を離すと後ろに倒れてしまった。

「いってぇ…急に離すなよ!」
涙目になって黒崎を睨む冬夜。
「知らんな。ほら、退いた退いた。」
「…やだ、寝る。」
再び布団を被って寝ようとする冬夜を黒崎が許すはずは無く、
すかさず布団を剥ぎ取り、冬夜に覆い被さった。

「…何だよ。」
あまりの近さに照れているのか、微かに頬が赤くなる冬夜。
「寝たら襲うぞ?」
意地悪にくすくす笑う黒崎の表情は冗談には見えない。
…だが、それは勿論冗談だ。
「……生徒を抱いたら犯罪です。」
確かにその通りだ。
黒崎は苦笑して冬夜の上から退き、サラッと一言呟いた。
「…お前、嫌でもねぇだろ。…俺に抱かれるの。」
「んなっ…!…阿呆か!!」
途端に真っ赤になって全力否定する姿から見ると、
どうやらまんざらでも無いみたいだ。