すると、手に、小さな違和感が感じられた
草が手に当たって、切れたみたい、ちょっといたい
そのうち、猫も見失ってしまった、仕方なく、校門に戻ると
「おい、・・つか?」
「・・そう・な」
「・・いし・うです・」
そこには、数人の人だかりができていた
なにか、小声でつぶやいているけど、聞こえない
恐る恐る近づくと、その人たちの顔が見えた
「うわぁ」
すごくきれいな顔をしていた
「ねぇねぇ、きみ、こっちにおいでよ、入れてあげる」
その中の男の人が私を呼んだ
「入れてくれるんですか?」
「うん」
「よかった」
そうして、しばらくすると、本当に、門が開き始めた
男の人たちは、私に駆け寄ってくると、荷物を全部持ってくれた
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、それよりも」
そういわれて、しばらくすると、首筋に冷たい息がかかった
「ひっ」
思わず声をあげそうになったけどこらえた



