血の刻印



そして、今に至る

手には、引越しにしては少ない荷物を抱えている

そんなに重くはないが、ここまで、きつい坂道だったので苦労した




「で、来たはいいけど、これからどうするのよ」




仕方がないので、校門前で座っていることにした

何時間待っても音沙汰ないので、大声で叫んでみた




「すいませーーーん!だれかいませんかーーー!」




誰も出てきてくれない・・・・




「はぁ、まったく」




ため息をつくと、近くで物音がした


ニャーン




「あ、猫ちゃん!」




白くて、ふわふわしたかわいい猫ちゃん


私の姿を見つけてあわてて去っていこうとしたので


追いかけた