「そのままにしてたら俺が困る」




眉間にしわを寄せて、

ぶっきらぼうにそう言った

銀の髪が風にさらさらと揺れる

あれ?この髪、どこかで・・・・・




「真希!!」




とつぜん、背後から聞きなれた声がした




「美弥ちゃん?」

「真希!!いますぐその男から離れて!!」




あまりの剣幕に一瞬押された

しかし、美弥ちゃんの手の中にあるものを見て頭が冷えた




細長く、鋭い、触れるだけで切れてしまうような氷の刃




美弥ちゃん・・・・この人に攻撃する気!?




勝手に体が動いた、でも




「動くな」




突然横から声がして、首を腕で軽く絞められた

ちょっと苦しい




「神崎!その手を離しなさい!!」