美弥Side




タタタタタタといった音を響かせながら、真希が走り去っていく

その背中を追いかけて上げたくて仕方がなかった

しかし、私には、やることがある




「みなさん」




一言発した瞬間、食堂内の気温が下がった




「み、美弥様・・・・」

「氷姫(ひょうき)様だわ・・・・・」

「その名で呼ばないでいただけますか?」




また、空気の温度が下がった

私の能力は、氷

私の一族に代々伝わる能力で私は、その次期当主

つまり、能力値が高いってこと

私のそれは、歴代当主の中でも、トップレベル