「叶多?」






「空夏!良かった。
こんなところで寝てるから、もう目覚めないんじゃないかって俺……」




目の前にいる叶多はいままで異常に悲しそうで辛い顔をしていた。




「ごめん。
何で、叶多ここに要るの?」






「ここは俺の故郷だ」




え?

叶多の故郷?


叶多はここに住んでたの?





「とりあえず俺のいえにいこ」





「うん」



叶多の後ろについて歩くこと10分


二人とも何も話さず無言のままだった。




「ここ、俺のいえ」




叶多の家についた。


普通の民家の家なのに私はここを知っている。


何故だろう?


知っていると言うよりは懐かし…




「ただいま」



「おじゃまします」





パタパタ





「あら、叶多お帰り。
………そっちのかたは?」





「お袋も知ってるはずだぜ
こいつは空夏。基山空夏」




「え?!
空ちゃんなの?
ほんとにあの空ちゃん?」




何で私の事を知ってるの?



「良かった。
空ちゃんにもう一度会えるなんて、ほんとに良かった。」




私は一度この人に会ったことがあるの?



「あのー、失礼でなければ貴方の名前教えてください。」



目の前の人は驚いて目を見開いてる




「お袋、空夏はここで過ごした記憶が無いんだ
多分手術の後遺症か何かで記憶が無いんだ。」



なんで!?

私、叶多にその事いってないのに……


何で、叶多はその事しってるの?




「そんな……
空ちゃん、家に上がって。
良かったら昔の写真見せてあげるゎ
そしたら何か思い出すかも」



「ありがとうございます。
おじゃまします」