「当たり前やん。大事な友達やん。」
うちは電話番号を書いた紙を渡した。
携帯の番号やから、きっといつでも出られるはず。
「あ、でも、学校行ってるときは出られへんから、かけても出ぇへんかったら留守電入れてて?」
「うん、わかった。ありがとう、お姉ちゃん。」
「おう。・・・ほな、行くな?」
「うん。僕も、行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
「いってきます!」
最後に、うちと輝樹はハイタッチをして、お互いの道へ向かっていった。
すると、後ろから大声で「笑美おねーちゃん!」と輝樹の声が聞こえた。
振り返ると、輝樹はうちの方を見たまままた叫んだ。


