なんで、なんで泣くねん・・・。 「僕ね?っ、いなくなるのっ・・・今度っ。」 「え?」 「笑美、まだわかってなかったの?」 ママはうちの肩に手を置いて、そっと話してくれた。 「輝樹くん、病院を移るんじゃない?」 その言葉に、輝樹が小さく頷いた。 「え?病院を?」 「僕っ、違う病院で頑張るんだ!」 輝樹はたくさんの涙を流しながら、力強く言った。 「・・・なんで?ここや、あかんってこと?」 「・・・うん。佐藤さんがね?僕が元気になる方法がわかったって。」