「そうやな。空いっぱいに星があるな。」
「僕も、見てみたいな。」
「うちも、見てみたい。」
この世界のどこかにこの景色があるなら、輝樹と一緒に行ってみたい。
「輝樹が元気になったら、一緒に探してみよか!一緒に、星見よう!」
「・・・・・・」
うちの言葉に、輝樹は何も言わへんかった。
「・・・輝樹?」
輝樹の顔を覗くと、その目にはたくさんの涙が溜まっていた。
もう少ししたら、こぼれてまいそうなくらい。
「どないした!?輝樹?」
「おね、えっ、ちゃんっ・・・」
その柔らかそうな頬を、小さな滴が伝った。


