「お姉ちゃん、これすごいね!僕、こんなの見たことないよ!」
「うちも、今初めて見た!」
「そうね、こんなきれいな景色が子に地球のどこかにあるのね。」
ママも、隣から覗き込んでて、3人でその写真集を一生懸命見てた。
輝樹の目も、うちの目も、ママの目も、一つ一つの風景にくぎ付けやった。
そして、最後のページ。
「「「わぁぁ・・・」」」
三人が声をそろえて、その写真に見入った。
その写真には、きれいな星空が広がっていた。
まるで満天の星空の中に、うちらが立ってるみたいなアングル。
その写真に吸い込まれていってるみたいな感覚が、うちらを襲った。
一等星、二等星だけでなく、メッチャ小さな星まで、空はギッシリ埋め尽くされてた。
「これ、夜の空?」


