輝樹がページをめくる。 「・・・わぁ。」 そう声を上げたんは、うちやった。 「すごいね!」 輝樹も気に入ってくれたみたいで、ササッとページをめくっていく。 うち的にはもう少しゆっくり見たい、とも言えず。 でも、そのページページで、やっぱりきれいな景色がそこにあった。 真っ青な青い空と緑の大地。 色とりどりの花が咲いてる花畑。 夕日に彩られた海。 写真集の中の景色は、どれも目に止まって、その影がずっと続く。 頭の中にどんどんインプットされていくみたいやった。