「ほらっ」と足を上げてみせると「治ったんだね!」と元気に拍手してくれた。
小学生は、これやから可愛らしいもんやと思う。
「約束通り、プレゼント持って来たで!」
うちは手に抱えてた、写真集を輝樹に渡した。
「・・・これ絵本?」
「ちゃうよ!写真集、て言うねん。きれいな風景の写真がたくさん載ってるはずや。」
「風景・・・。僕、外に出れないから気になってたんだ!きれいかな!」
「一緒に見てええか?」
「うん!」
写真集のラベルを輝樹が丁寧にあけていく。
うちも、それと同時に胸が高鳴っていった。
そして、そのラベルが全部はがされた。


